公開: 2022年10月5日
更新: 2022年10月5日
ホモサピエンスは、氷河期に大型動物を追って、極寒のシベリアに進出しました。その時、寒さに対応するために、動物の毛皮を着るなどの対応もしましたが、身体的にも寒冷地対応の進化をしたと考えられています。一般的に、緯度の高い地域に進出した人類は、大型化することが知られています。これは、体の表面積を小さくして、熱を逃がさないようにするためと考えられています。
さらに、極寒のシベリアでの生活に対応するように、手足を短くして、相対的に胴を長くすることや、顔の凹凸を小さくして、寒さの影響を受けにくくするなどの身体的な進化をしたと考えられています。北極圏で生活しているエスキモーやイヌイットの人々が、手足が短く、胴が長いのはそのためだと考えられています。日本人も、この極寒の地域で生活していた人々と同じ遺伝を引き継いでいます。